2007年9月7日金曜日

台風サバイバル



9月6日の夕方。ANA041便で伊丹に行こうと羽田に着くと、台風の影響で欠航。急遽、東京駅から新幹線で行くことにする。しかし、東京駅に着くと新幹線も動いていない。18:30なのに、17:25発の「のぞみ255」がまだホームに止まっていた。

一旦は諦めて、明日出直そうかと考えたが、もしかしたら動くかも、という何の根拠もない期待と台風の上陸が遅れると明日の午前中の新幹線も混乱する可能性が高いとの思いから、しばらく、のぞみ255の車中で待つことにした。

そこでまず、駅弁とお茶を買ってきて夕食。その後、遅れている原稿の校正を始めた。新幹線の車内で仕事をするのも、なかなか乙なもの。ミュージックチャンネルで音楽を聴きながら、車内販売のコーヒーを飲む。その上、東京駅には公衆無線LANがあるのでインターネットは使い放題。かなり快適だ。

そのうち、このままこの列車が走りだすまで、ここで仕事をしよう、という気持ちになった。朝まで動かなくてもいづれは動く。動く時はこの列車が最初だ。

21:30★以前状況は変わらず。車内アナウンスは30~60分に一回程度。気象庁発表の台風の位置を伝え、最後に「運行の見込みは立っておりません」という。現在台風は、石廊崎の南70kmにあって、時速15kmで北北東に向かっているらしい。いずれにしても東海地方に向かっており、それを考えると、当分列車は動かない。そこで、ペットボトルの水2本、煙草2箱、「SOYJOY」を1本、買ってきた。

22:20★2杯目のホットコーヒー。少し疲れたので砂糖をたくさん入れて飲む。北へ向かう新幹線は予定通り次々と発車している。だんだんと風雨が強くなり、雨音が車窓に響く。ホームも横殴りの雨でぬれ、人も少なくなってきた。諦めたのだろうか、乗客が一人また一人と帰っていく。車内は静かである。少し寂しい。

ミュージックチャンネルでは、24年ぶりに活動を再開して『In the prime』というアルバムをだした女性デュオ「あみん」の特集をしている。彼女たちが活躍したのは1980年代の前半。代表作「待つわ」は今でも時々耳にする。雨の車中で聞くと、当時が懐かしく思い出される。ちょうど私が会社を立ち上げた頃である。In the prime=まだまだこれから、といった気分だ。

22:40★社内の電光掲示板に表示される台風情報を読んでいたら、「運転が再開されるもよう。詳しいことが分かり次第またお伝えします」と、車内アナウンスがあった。にわかに社内がざわざわしてきて、どこで休んでいたのか、たくさんの乗客が乗ってきた。

22:50★台風は依然石廊崎の南60kmにあって時速15kmで神奈川県を目指しているらしいが、「10分後に出発する」という車内アナウンス。そのアナウンスがなかなかチャーミング。「風の合間をみて、前へ前へと進んでいきます」。「前へ、前へ」という言葉が実に頼もしく、ウキウキと響く。

22:57★2~3分後に、まず品川を目指して出発すると車内アナウンス。

23:00★のぞみ255は、滑るように東京駅を出発。夜行列車「のぞみ」に乗るのも乙なものだ。

23:19★やっと走り出したと思ったら。急停車。新横浜~小田原間で送電がストップしたらしい。車内にざわめきが起こる。なかなか、一筋縄ではいかない。そう思っていたら、23:22にまた走り出す。一安心。

23:33★小田原で停車。「風が強くなってきたので、停車して、しばらく様子をみる」という車内放送。台風に向かっているのだから、当たり前といえば当たり前だ。後続の下り列車も隣の線路に停車。

23:41★台風は石廊崎の南40km。自転車並みのゆっくりしたスピード、こちらに向かってくる。

23:47★小田原駅を発車。スピードが徐々に速くなる。「前へ、前へだ」。

 0:15★順調に走っている。背中が痛くなって来たので校正仕事はやめにして、車窓の外を眺める。相変わらず強い雨が降っている。

 0:23★3杯目のホットコーヒー。検札に来ないことに気付く。これならグリーン車は乗り放題。

 0:40★ミュージックチャンネルをNHKラジオに変えると「ラジオ深夜便」が流れてきた。この放送は非常に懐かしい。数年前に入院していたとき、眠れない夜は、いつもこの放送を聞いていた。この放送でいつも不思議に思うことは、世界の主要都市の天気予報を伝えること。ロンドンやパリにいる子供や孫に思いを巡らす老人がいるのかもしれない。しかし、新幹線の中で「ラジオ深夜便」を聞くことになるとは思わなかった。

 0:51★豊橋駅を通過。風雨はおさまった。どうやら台風の影響下を脱したようだ。列車は順調に「前へ、前へ」と進んでいる。

 1:00★台風は伊東市に接近。ここまで来ると、台風情報も気にならない。

 1:09★名古屋駅着。
 1:45★京都駅着。

 1:59★★のぞみ255は、やっと新大阪駅のホームに滑り込んだ。

 2:20★ホテル着。会社を出てから約11時間。長かったけど楽しかった。おやすみなさい。

2007年9月4日火曜日

出雲大社の前には朝鮮半島があった




取材で出雲に行ったので、長い間訪ねたかった出雲大社に行く。
写真をみるとうっそうとした山の中に建つようにみえるが、実際は日本海に向かって建っていた。出雲大社の正面には日本海。その先には朝鮮半島。まさに、ここは大陸に向けて開かれた玄関。かつてここに朝鮮半島から、多くの船が通ってきたのではないか。そんな空想を喚起する。実際、出雲大社のそばの海岸には、ハングル文字が書かれた漂流物がたくさん流れ着くという。

瀬島龍三が死んだ。95歳だった。
大本営参謀本部にいた彼の作戦で、多くの日本人とアジア人が死んだ。彼は1995年に「太平洋戦争は自存・自衛の戦いだったと信じている」と語っている。まさに、太平洋戦争の責任者の一人が全く責任を取らずに、何も語らずに、死んだ。合掌。

2007年9月3日月曜日

『パッチギ!的』を読んで

映画『パッチギ!』のプロデューサーである李鳳宇の著作『パッチギ!的』(岩波書店刊)を読んだ。その中に『パッチギ!』のテレビでの宣伝スポットにまつわるエピソードが載っていた。

宣伝スポットは、事前にテレビ局の考査を通す必要がある。その考査も無事通過し、後は流すだけの段階になって「あのスポットは流せない」という事態に遭遇する。その理由は、「もし結婚したら朝鮮人になれる?」というキョンジャが康介に問うセリフを、局の役員が問題にしたためだった。このスポットを流せば「ある勢力から確実に嫌がれせを受ける」とその役員は恐れたという。こうした自主規制は「イムジン河」を日本の音楽界から葬った姿勢と同じで、著者は「これはハッキリ言えば戦前の検閲に近い暴挙だし、一種の妨害だろう」と記している。

「もし結婚したら朝鮮人になれる?」。同じ言葉で問われたことがある。今から35年前。戒厳令下のソウルでのことだ。当時大学2年だった私は、ソウルの延世大学に短期留学していた。その時知り合った19歳の韓国人女性に恋をしていた。ちょうど『パッチギ!』が描いた、まさにあの時代。当時の日本人の韓国・朝鮮人に対する偏見と差別は、今とは比較にならないくらい大きかった。私が大学で朝鮮の思想史を勉強したい、と高校の教師に言うと、「朝鮮に固有の思想があるのか」と教師が問う時代だった。

「もし結婚したら朝鮮人になれる?」。彼女は「韓国人になれる」とは聞かなかった。彼女は国名は大韓民国だが私たちは朝鮮民族だ、とよく言っていた。つまり、単に国籍を問うていたのではなかった。その時、私は「朝鮮人になれるさ」とは答えられなかった。

李鳳宇は記す。「この映画は民族の壁を乗り越えて、愛情を育もうと訴えているし、強いて言えばこのセリフを聞かせ、それを観客にもち帰ってもらうための映画なんだ」と。

私は35年前に同じ言葉を聞いて、その言葉を日本にもち帰ったつもりだった。しかし、ずっと長いこと、忘れていた。そして、『パッチギ!』のラストで同じ言葉を聞いた時、当時の記憶を鮮明に思い出した。そして、自分に問うた「お前は、本当に彼女の言葉をもち帰ったのか?」と。

2007年8月14日火曜日

番外編■医療関連News






■ムコ多糖症VI型治療薬の国内承認申請が行われる。
アンジェス(株)は、8月10日、ムコ多糖症VI型治療薬「Naglazyme」(一般名:galsulfase)の国内での承認申請を行った。
欧米で有効だと証明されているのに日本では未承認の薬は沢山ある。このムコ多糖症の治療薬もそうだ。ムコ多糖症は難病で日本には約300人の患者がいるといわれる。湘南乃風の若旦那がキャンペーンを張って知られるようになった疾患。厚労省の速やかな対応が求められる。
     ▼湘南乃風の若旦那とムコ多糖症



◆◆その他の医療関係News
■75歳以上の新医療制度、200万人が保険料負担

■医療事故委の議事録開示を拒む日本医大

■社会保険連系列病院、医療事故「謝罪マニュアル」を導入

■厚労省が検討している医療版「事故調」。届け出義務化、怠れば罰則。

■カンボジアのHIV/エイズ状況

■スピリチュアル・ブーム

2007年8月11日土曜日

参院選の結果に思う



東京新聞の「筆洗」(8月5日)に興味深いデータが載っていた。
先の参院選挙で当選した人の55.7%は憲法九条を変えることに反対している、というデータである。

そもそも、参院選の争点の一つは憲法を変えるか否かにあった。しかし選挙間際になって、年金や政治とカネの問題、閣僚の不始末が争点として急浮上してきた。結果は、自民党の惨敗、民主党の一人勝ちだった。しかし、投票の時に、憲法問題を意識して投票した人は非常に少なかったのではないだろうか。なぜなら、憲法を変えることにはっきりと反対している、護憲を主張する党が議席を減らしているからである。
一方、「憲法九条は守りたい」と考えていても「革新政党には票を投じたくない」と考えた人も多かっただろう。しかし、もはやそんな甘い考えでは、何事も変わらないのである

憲法問題については、さまざまな人が、さまざまな意見を述べているが、その中で卓越した発言をしているのが作家の高村薫である。高村は「憲法は国民が主権者であることを保証していると同時に、ときどきの政権が自らの政策の正当性の根拠とするものである。そのため、首相や閣僚は憲法の遵守を義務づけられているのだが、その彼らが率先して憲法改正を叫ぶのは、明らかにおかしい。ましてや政治課題にしたり、選挙の争点ににしたりする性格のものではないのは、言うまでもない」、「政権与党として尊重すべきは、国民が六十年も憲法を享受してきたという事実のほうだろう」と指摘し、「憲法は私たちとともにあり、時代や社会とともにあるのだから、私たちが欲すれば、変えることはできる。しかし私たちは、いま憲法を変える理由があるか」と問う。そして「安部政権は、美しい国を連呼するだけで、国民のために憲法改正を急ぐべきことの合理的な説明をしていない。そういう政権に、そもそも憲法をいじる資格はないと、私自身シンプルに考えている」と述べている(高村薫;社会時評,東京新聞,5月15日,2007)。
まさに高村が指摘するように、私たち一人一人が「今、憲法を変える理由があるか?」よく考えることが大切なのである。

参院選の結果をみて、もう一つ感じたことは「まだ日本人は本気で怒っていない。もしかしたら、怒りを忘れてしまったのかもしれない」ということだった。
今、私たちが考えるべきことは憲法問題だけではない。社会の格差は確実にひろがっている。日本は年間3万人以上の人が自らの命を絶つ社会である。生活保護を一方的に打ち切られて餓死する50代もいる。公園にはホームレスがあふれ、ホームレスの年齢は年々低年齢化している。そして、何事も「自己責任」の一言で切り捨てられる。人々は生贄を求めるようにヒステリックにバッシングを繰り返す。

憲法改正の先にあるものは、日本が集団的自衛権を行使できる国になることである。そして、格差社会が完成すれば富のほとんどは一握りの人々に集中する。再び、資本が一か所に集中するのである。その時何が起こるか、それは過去の歴史が教えてくれる。

いま求められているのは、過去の歴史に対する確かな知識と将来に対する想像力である。

大山鳴動して「爪切り」一つ




私は「身体障害者手帳」を持っている。身体障害程度等級は1級。つまり、最も障害レベルが高いと認められているのだ。障害名は、頻脈・徐脈症候群による心臓機能障害。昨年の夏にペースメーカーを入れた時から身体障害者なのである。

ペースメーカーを入れる前は、日常生活が何かと制約されて、不便になると思っていたが、実際に入れてみると、不自由さはほとんど感じない。私の場合、電子レンジや携帯電話の影響を受けたことがないので、普通に使っている。ただ、IHクッキングの器機に近づいたとき、なにやら心臓の動きに異常を感じたので、それ以来IHクッキングには近づかないようにしている。オール電化生活はできないかもしれない。

ペースメーカーを入れたことで、最も不愉快なのは、飛行機で移動するときである。地方都市での取材が多い私は頻繁に飛行機を利用する。「身体障害者手帳」を持っていると、飛行機や電車の運賃が割引になるので、その点は良いのだが、不愉快なのは空港の出発ゲートで行われるハイジャック防止の検査時である。

金属探知機のゲートをくぐると、ペースメーカーが影響を受けるといわれているので、ゲートの横を通って、係員のボディチェックを受けるのだが、それが極めて屈辱的なのである。ゲートが反応してボディチェックを受ける人よりかなり厳しく検査される。時間もかなりかかる。また、ゲートを普通に通過していく人の視線も気になる。

私は男だからまだいいが、女性の場合はかなり嫌な体験だと思う。せめて、別室やカーテンで仕切られたスペースで検査を受けられるようにならないものだろうか、といつも思う。高齢化社会の進展とともに、ペースメーカーを必要とする人は急激に増えている。そしてその多くが、元気に生活している。つまり、飛行機に乗る多くの高齢者が金属探知機のゲートをくぐれないということを、警備会社は配慮すべきではないだろうか。そして、ボディチエックは、受ける人にとってかなり屈辱的であることを係員は認識して、それなりに対応すべきだと思う。少なくても、凶器を隠し持っている可能性がある、それを探すのだ、という態度だけは慎んでもらいたい。

先日、佐賀空港では手荷物検査でも嫌な思いをした。仕事がら私のカバンには、コンピュータ、IC録音機数台、カメラなど、取材機器が詰まっている。普通はコンピュータを別に検査してもらえば問題なく1回で通過できるのだが、その時は違った。佐賀空港の女性のセキュリティー検査官は、カバンの中の物を一つ一つ開けて検査を始め、何回もレントゲンを通して調べるのである。

対応は慇懃無礼で、あまりにシツコイので、短気な私は「みんな開けて調べていいから、終わったら持ってきてくれ」といって待合室の席で待っていた。しばらくすると女性の係官が来て「ライターが二つあるので一つは破棄してください、それと、これは機内で出さないでください」といって、小さな光る金属を手に載せていた。なんとそれは「爪切り」だったのである。冒頭の写真の「爪切り」だが、一緒に入れていたハサミの方がまだハイジャックには役立ちそうである。

時間をかけて、何回も調べて、やっと係員が見つけたのは小さな「爪切り」だったのである。爪切りでハイジャックができるとは思わないが、それより驚いたのは係員の「機内では出さないでください」という言葉だった。そこに、どのような意味があるのだろうか。機内で出すと危険だと思うなら、機内に持ち込ませなければいい。機内への持ち込みを許可するなら、危険物と認識していないことになり、なぜ「機内で出さないでください」ということになるのか。時間をかけて何を探したかったのか。そもそも、何のためのセキュリティチェックなのか。
もう二度と佐賀空港は利用しない。

最近読んで面白かった本



最近読んだ本から、お勧め本。

『悪人』 吉田修一著 朝日新聞刊
最近読んだ本の中では、特に面白かった1冊。新聞連載小説だが、単行本にするにあたり、かなり手を入れているという。限られた文字数で、毎日毎日書く。多分、著者は1日に1回分の原稿を書いていたのではないだろうか。そう思えるほど、視点がくるくる変わる。一つの事件をさまざまな人の視点で捉え、それが猛スピードで展開する。最後は少し疲れが感じられるが、それでも一気に読者をゴールに連れ込む。読み終わってもなお、読者の想像力は止まらない。久しぶりに面白い小説だった。

『押入れのちよ』荻原浩著 新潮社刊
九つの短編集。表題の「押入れのちよ」より「お母さまのロシアのスープ」がいい。寝る前に1編ずつ読んで、物語について考えていると、眠くなる。かなり上質な睡眠を約束してくれる小説。

『レストア』太田忠司著 光文社刊
主人公は心を病んだオルゴール修復師。謎解きより、主人公の心が癒されていくプロセスがいい。主人公の周囲の女性たちが、みんな魅力的である。『細雪』に登場する姉妹の三女を彷彿とさせる

『医療の限界』小松秀樹著 新潮社新書
著者は虎の門病院泌尿器科部長。2002年の12月におこった、慈恵医大青戸病院における前立腺がんに対する腹腔鏡手術で患者が死亡した事件についての著作『慈恵医大青戸病院事件』(日本経済評論社)や『医療崩壊-立ち去り型サボタージュ』(朝日新聞刊)がある。
岡井崇著の小説『ノーフォルト』(早川書房刊)と一緒に読むと、今、医療現場で何が起こっているのか、医療の限界とは何か、がよく分かる。今、患者と医師の関係を再構築する必要があるが、そのためには患者が「医学の限界」、「治療の限界」を知ることも非常に大切である。

『タバコ有害論に意義あり!』名取春彦・上杉正幸著 洋泉社新書;著者の名取氏は癌研究会附属病院に勤務したことのある医師。第2章「タバコを吸うとガンになるという常識は意図的につくられた」は、面白い。スモーカーの肺は真っ黒と信じている人もいると思うが、それも嘘だという。

『悪人』と違う意味で非常に面白かったもう一冊は、原宏一著の『床下仙人』(祥伝社刊)。特に、仕事一筋、仕事依存症の中年サラリーマンにお勧めの一冊。人生の価値観を考え直すきっかけになること請け合い。

その他、これも面白かった。
『細菌感染-作られたカルテ-』霧村悠康著 新風舎文庫
『看守眼』横山秀夫著 実業之日本社刊
『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか?』西村博之著 扶桑社新書
『となりのクレーマー』関根眞一著 中公新書
『1冊まるごと佐藤可士和』 Pen編集部編 阪急コミュニケーションズ
『小沢昭一座談』①、② 晶文社刊;40年前の「内外タイムズ」に掲載された対談をまとめたもの。ちくま文庫の『小沢大写真館』も面白い。