2009年4月4日土曜日

再び、北朝鮮のミサイル騒動について


4月4日 10:24 【平壌4日共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は4日、人工衛星の打ち上げ準備が完了し、衛星が間もなく打ち上げられると報道した。

私は東京新聞を愛読している。理由は、その報道・編集姿勢に共感しているからだ。北朝鮮のミサイル報道でも、東京新聞は他のマスコミと一味違う記事を掲載している。それは、4月4日の朝刊に掲載された石丸次郎氏(アジアプレス)のインタビュー記事だ。

石丸氏は、「北朝鮮はどこかにミサイルを撃ち込もうとしているのではない。世界の、特に米国の関心を引こうとパフォーマンスをしている。それに日本政府が過剰反応している。金正日総書記はほくそ笑んでいるだろう」と指摘、日本政府の対応と過剰報道については、「それにしても、悪乗りし過ぎではないか」と述べている。

さらに続けて「ミサイル発射は国連決議に抵触するし、自国上空の通過に抵抗を感じることは理解できる。だが、北朝鮮の挑発的な言動に対する反応はあまりにも過剰だ」
「有効性に疑問のあるMDの宣伝や、選挙を意識した政治的意図があるのでは、と思わざるをえない」
「弱体化が進む北朝鮮軍の実態や、戦争どころではない経済の困窮ぶりを伝えるべきなのに、北朝鮮の脅威をあおるような報道は、国民をミスリードする危険性があり、罪深い」、と論評する。

そして、「北朝鮮に問題が多いのは事実。大切なのは、その隣国とどう向き合うのかというビジョンだ。」と語っていた。まさに正論である。

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