2008年1月9日水曜日

Piglet Dice 子ブタのダイス


写真は羽田空港のショップで見つけたPiglet Dice (子ブタのダイス)。
サイコロの代わりに5匹の子豚を投げて、その着地姿勢で得点を競う。横向きが最低の1点。鼻で逆立ちすると最高の10点になる。

私はおもちゃが大好きで、特にこのような愉快なおもちゃはすぐに購入する。このような商品を発想し、さらに商品化する能力は凄いと思う。
出来上がった商品をみると「なんなの、これ!」と笑う人も多いかもしれないが、この商品が実現するまでのプロセスを考えると、その創造力に脱帽し、ただただ感心して唸るばかりだ。

さて、先日の宿題の答え。「モンティ・ホールの問題」について。
著者の植島は「この問題はベイズの定理の好例だと思われる」と記す。
もう一度この問題をおさらいすると、・・・テレビのバラエティ番組で、回答者は3つのドアの1つを選ぶことになる。その背後のどれかには当たりの車が隠されている。あなたがもしAのドアを指名したとする。Bのドアに正解の車が隠されているのを知っている番組の司会者は、不正解のCのドアを開ける。そして、あなたに「このままAのドアでいいですか、それとも、Bのドアに変えますか」と聞く。
さて、あなたはAのドアのままでいるか、それともBのドアに変えるべきか・・・
という問題である。

普通に考えると、AのドアもBのドアも確率は2分の1で同じ。最初の選択を変える理由はないように見えるが、実は「選択は変えるべき」というのが正解なのだという。ドアを変えると車を勝ち取る確率は、なんと2倍になるという。
しかしその理由が、いくら本書を読んでもよく分らない。著者もあまりよく分かっていないようで、「納得できない人は、実際に1万回やって確かめてみるといいだろう」と記している。実際、この結果は実験で証明されているという。そして著者はこう記す。「こういう日常どこにでもありそうなところに、意外な落とし穴がひそんでいる。確立をどう理解するかで、われわれの選択は大きく左右されてしまうのである」と。

確かにそうかもしれないが、確立を真に理解するのは非常に難しい。
例えば、最近の医者は手術前に患者にこう説明する「この手術が成功する確率は90%です」と。つまり10人手術すると9人は成功するということだ。しかし、手術する患者にとっては、成功するか失敗するか、どちらかでしかない。この場合、患者にとって90%とという数字はどのような意味をもつのだろうか。確かに、10%の成功率といわれるより、90%の成功率といわれる方が安心する。しかし、手術する本人にとっては、成功するか失敗するか、5分5分ではないだろうか。

手術の成功率は、90%なのか50%なのか、誰かわかりやすく説明して頂けないだろうか。

1 件のコメント:

jingil さんのコメント...

私は小学校の算数で集合が出たか出なかったかの世代です。確率は中学でやったかやらなかったか? 以降の人々と比べると、この分野の理解度に大きな差がありますね。

それで、私なりに考えてみると、「成功率90%の手術」はかなり危ないと感じます。福引きのガラガラに失敗玉1個成功玉9個を入れ、ガラガラすると理解しました。97個と3個くらいなら安心できますけど・・・。

何となくこの理解は違うような気もします。自信ありません。