2008年1月21日月曜日
年々増加する日本のAIDS感染者
興味深いデータを見つけた ⇒上記図は、クリックすると拡大します。
増加するHIV感染者数や性感染症(STD)罹患率と反比例して、コンドームの出荷数が減っているというデータだ(財団法人性の健康医学財団)。
日本におけるHIV感染者数は、着実に増加している。
他の先進国が軒並み減少傾向にあるのに対し、先進国のなかでは韓国やシンガポールと並んで増加傾向にある稀な国なのである。
昨年の11月に厚生労働省が2007年7月2日から9月30日までのHIV感染およびAIDS動向を発表しているが、それによると新規HIV感染者数は274人で過去最高。新規エイズ患者数は114人で過去2位だった。
新規HIV感染者の内訳は、同性間の性的接触が183件(全体の約67%)と最も多く、異性間の性的接触による感染者は男性36件、女性11件だった。
しかし、最近の傾向としては、異性間の性的接触による感染が増え、新規エイズ患者数は、同性間の性的接触によるものが43件、異性間の性的接触によるものが48件と逆転している。
このデータについて識者は、異性愛者はAIDSへの警戒心が薄く、検査による早期発見・早期治療が遅れているため、と推測している。
2007年9月30日現在、本邦におけるHIV感染者およびAIDS患者の累計報告数は、HIV感染者9,115例(男性=7,235) エイズ患者数4,355例(男性=3,816)である。
⇒参考データ
この数字は、あくまで報告数であり、実際にはもっと多いのである。
年代別にみると、新規HIV感染者は20~30代が多数を占め(約68%)、新規エイズ患者は30~50代に広く分布している。
また、NPO法人GINAの報告をみると、本邦におけるHIV感染者の多くは国内での感染であるが、海外での感染は、アジア諸国での性行為によって感染するケースが圧倒的に多い、という。
なかでも中国とタイが群を抜いている。
また、本邦にけるHIV感染の増加は、性風俗、アジアでの売春行為、さらにコンドームを用いないセックスに問題がある、といわれている。
参考リポート:『なぜ西洋人や日本人はタイでHIVに感染するのか』
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