2008年3月18日火曜日

1945年3月26日



この美しい慶良間諸島の海域が、1500隻の軍艦で埋め尽くされたことがある。
沖縄本島を攻撃する米国海軍の艦船が、この海域に集結した時だ。

1945年 3月26日。慶良間列島に上陸した米軍は、4月1日に1500隻近い艦船と延べ約54万人の兵員をもって沖縄本島に上陸を開始した。
ここから約3~5ヶ月にわたる地元住民を巻き込んだ沖縄での過酷な地上戦が始まったのである。⇒資料

その日のことを、島の”おばー”は、こう表現した。
「まるで、因幡の白ウサギ、さー」。
艦船の上を歩けば、隣の島にいけるほど、海は軍艦で埋め尽くされた。幸運なことに、日本兵がほとんどいなかった阿嘉島では、悲惨な住民自決は起こらなかったという。

今、慶良間諸島の海域は、静かで美しい。
しかし、今でも沖縄の人々の犠牲の上に、私たちの生活が成り立っていることは事実である。


遠ざかる島。フェリーは沖縄本島の泊港へ。
久しぶりの休暇が終わった。

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