2009年2月22日日曜日
やっと、2009年がスタート
約2ヶ月ぶりに、気力が戻ってきた。気力。そう、「生活する」という基本的な気力が、やっと、戻った。この2ヶ月間は、ほとんど、ベッドの中で過ごしたといっても過言ではない。
仕事始めの1月5日、まず風邪にかかった。熱や咳はなかったが、節々が痛み、なにより気力が無くなった。何もする気にならず、約1週間、ひたすら眠っていた。その後、一旦は回復して仕事を始めたが、1月18日の夕方、脳梗塞を発症した。
その日は、寒かった。夕方に家に帰ってから、お風呂に入った。私には珍しく、本を読みながらの長風呂だった。右手に異常を感じたのは、風呂から出て、バスタオルで身体を拭いている時だった。
一瞬、目眩を感じ、次の瞬間、右手が無くなった。右手の肩から先の感覚が、突然、消えたのである。しかしよく見ると、右手はある。ダランと肩からぶら下がっていた。左手で右手をつかむと、その右手は他人の右手だった。左手には右手をつかんでいる感触があるのに、右手にはつかまれている感覚が全くないのである。とても不思議な感覚で、脳も混乱していた。
瞬間、私の脳裏にひらめいたのは「心臓の血栓が脳に飛んだ!」とうことである。私は発作性心房細動があるので、血栓(血の固まり)ができやすい、そこでワーファリンという薬を飲んで血栓を防止しているのだが、右手の感覚が無くなった時には、「心原性脳塞栓」という病名が浮かんだ。
しかし、次の瞬間、右手の感覚が突然戻った。その間、多分数十秒だと思う。感覚の戻った右手で、パソコンの検索窓に「一過性脳梗塞」と打ち込んだ。その時、右手は正常に動いた。検索で表示された一過性脳梗塞の症状は、まさに自分の症状だった。その段階で「これは脳塞栓ではないな。多分、一過性脳梗塞だから、次回の外来の時に症状を話して、脳梗塞の検査をしよう」と考えた。
しかしそのうち、右手の指が痺れだし、力も入らなくなってきた。明らかに、脳梗塞の症状が進行していた。そこで、主治医の携帯に電話し、急いで病院に向かった。
右手の感覚を失ったのは17時45分。病院に着いたのは18時30分。その段階で、右手の指は麻痺しており、動かすことも、物を掴むこともできなかった。麻痺は確実に進行していた。
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2 件のコメント:
ご紹介頂いたイラストレーター氏から、こちらのブログを教えて頂きました。
私自身「治療すれば命にかかわらず、治癒する可能性アリの“長患い”」で、心身とも不安定でしたが・・・
相変らずマメではないものの、今年こそはお会いしたい(などと、勝手に)思っていたのですが。
申し訳ありません、驚きました。「えっ」と声が出ました。医学的なアドヴァイスなどするまでもなく(またその知識も希薄ですけど)、実体のない励ましも出来ません。
—今回は「ただ、見ています、読んでいます」とお伝えするに留めますが・・・本当に・・・早くお元気になられますように。
snakeさん
コメントありがとうございます。
あれから約1ヶ月、右手の麻痺は完全に改善しました。
かなり軽い脳梗塞だったようで、一安心。でも再発予防の治療は続けています。
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